エコプロダクト展2016参加報告

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白神アロマのクロモジがエコプロダクト展に出展

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 エコプロ2016が、12月8日(木)~10日(土)まで国際会議場で開催された。

 今回、日本アロマ環境協会からの推薦で、「いきものにぎわい企業活動コンテスト」というブースの中の「森林からはじまるエコライフ展」に、白神アロマを代表する「クロモジ製油」が、全国の5種の精油に選定され、展示されることになり、当会からも白神アロマ研究所の永井雄人所長と、専属セラピストの鎌田雪野さんが参加してきました。

 白神山地からは、クロモジ(オオバクロモジ)

 北海道下川町からは、北海道モミ(トドマツ)

 熊本県小国町からは、小国スギ

 熊野古道―高野山からは、高野槇

 奈良県吉野からは、ヒノキ

 全国の5箇所の日本各地で生産されている樹木系の和精油が展示・紹介されました。特に森林や環境保護の大切さを啓発する為のものであり、白神山地を守る活動の一環として、2002年から、取り組んできた、白神山地ブナ植樹フェスタin赤石川の植樹祭や、広葉樹の種苗生産活動や、除間伐時の林産物の再利用などの地道な森林再生活動の展開の中の取り組みとして、展示されたものです。白神アロマ研究所で、採取したオオバクロモジの破砕機で破砕した、オオバクロモジの枝葉に、クロモジ精油を垂らし、香りを楽しんで頂くと共に、白神山地周辺で始まった生物多様性の生物資源の利活用の取り組みとして、オオバクロモジの間引き採取とスギ等のじごしらえや間伐作業時に発生した枝葉の再利用に注目して頂ければ幸いです。まだまだ、白神山地の山奥では、世界自然遺産エリアの周辺部分で過去にスギが植栽された箇所が多く、森の手入れが進んでいません。相変わらずの鬱蒼としスギの森があちこちに点在し、森の手入れがままならない為の、春の過ぎ花粉の飛散が多いという、悪い環境の現象が続いています白神の森の癒しの香りを嗅いで頂いて、白神山地の森の保全の為の植林活動に、1人でも理解と協力者が増える事を願っております。

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12月8日(木)この日の午後、A2の会場では、パネルセッションが行われた。最初にエコプロ2016~環境と未来展実行委員長の山本良一国際基督教大学客員教授が、今年は、1.2℃温暖化が進んだ結果0.2℃上昇し、産業革命以降最悪のタイミングで、先進国も開発途上国もすべてが、地球温暖化実現に向けて対策を打たなくてはならないというパリ協定が発行された事を紹介し、アメリカ大統領選挙の結果、トランプ次期大統領が保護主義で当選し、益々世界の情勢が保護主義に動いていくと述べると共に、産業革命以降、地球表面をこれだけ人間が支配する時代は、初めてと述べた。ハーブアースの時代、海水面は1.5m~1.8mも上昇する中、世界のトップ企業81社が再生エネルギーを枝葉してきている。日本企業も私たちも、先進国としてその仲間入りをしていかなくてはならないと述べた。

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 この後、人と組織と地球のための研究所、川北秀人さんのの進行で、経済産業省の産業技術環境局長の末松広行さんが、今の世界情勢ということで、COP22に参加した事を踏まえ、地球温暖化の最初のアプローチは1997年の京都議定書だったと話し、この時は先進国に温暖化の責任を問うというもので、開発途上国には責任を問わなかった。その流れを受けて日本の場合、先進国が義務をかした。罰則もある。その為の排出権を国から買うという制度もあった。
 しかし、パリ協定は、①すべての国が温暖化対策をやりましょう。②その中には開発途上国も入りますよとなった。③その変わり義務がなくなった。ポイントは、皆でやりましょうに代わったことである。そしてできることかをやりましょうということになった。つまり地球温暖化防止の問題を全員土俵にのりましょうということになったことだと紹介した。ここで私たちは違うアプローチが必要となった。マラケシュで開かれた今回の会合は2週間にわたって行われ、その間にアメリカのトランプさんが大統領選に勝利したということが会場に流れ、騒然とした。
 日本の責務としては2030年に26%削減しようという事です。これが日本の責務です。その為には経済産業省としてはイノベーションで、乗り越えていきたい。
 もう一つは、国民一人一人の生活スタイルを変えていくしかない。特に、地域資源を利用した地産地消のように、地方には地元で使える地域資源がいっぱいある。
 高齢化社会の第二幕は、「断熱+土中熱+バイオマス」で、65歳以上~74歳までの高齢者、つまり前期高齢者が、増えている。85歳以上の後期高齢者が23.4%となってきた。1995年→157万人→2015年488万人。2025年には→1014万人と11人に1人となる。2015年に、3200万人の高齢者が、2025年には4607万人となり、快適、安心・安全な時代をつくる為に、イノベーションを通してどうしていくかが課題である。
 2009年の国内の家庭での灯油の消費は、50%、電気50%だった。これを2割、熱を灯油からの脱皮をしていきたい。この灯油は、すべて海外へお金を落としていることになる。バイオマスを進めたい。

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