白神山地について

世界自然遺産とは

白神山地は1993年5月、世界遺産の自然遺産に登録されました。
その自然遺産の価値基準は下記のとおりです。

  1. 地球の進化史上の主要な段階を示す見本として顕著なところである。
  2. 進行しつつある地質学的経過、生物学的進化及び人類の自然環境との相互作用を示す見本として顕著であるところ。これは地球生成の諸段階とは性格を異にするものであって、動植物社会、地形、海域及び淡水域の発展における、現在も進行中の過程に焦点をあわせるものである。
  3. 最も素晴らしい自然現象、自然構造、特色を含むところ。例えば、極めて重要な生態系、ひときわすぐれた自然美又は、自然的、文化的要素のひときわすぐれた組み合わせ等の、顕著な見本であるもの。
  4. 科学上、保存上の観点から、すぐれた普遍的な価値ある、絶滅の恐れのある動植物種がそこで今でも生き延びている。最も重要かつ意義深い自然生息地となっている。
  5. 白神山地は、上記「2」の価値基準が最も優れているとされ、世界遺産の自然遺産として登録されました。

世界遺産白神山地ホームページ情報

青森県庁のホームページ
http://www.pref.aomori.lg.jp/nature/nature/shirakami.html

白神山地ビジターセンター
http://www.shirakami-visitor.jp/

鯵ケ沢町のホームページ
http://www.town.ajigasawa.lg.jp/

深浦町のホームページ
http://www.town.fukaura.lg.jp/

西目屋村のホームページ
http://www.nishimeya.jp/

白神の名称について

神社を祀ってある場合には、最も古くから記載されているものとして神社縁起なるものがあるが、白神神社の起源については、1855年(安政2年)に「勧請年月日相分不申候」と不明であるが、1874年(明治7年)の報告書に1580年(天正8年)「村中繁栄勧請のため」に建立したと記され、古絵図としては1645年(正保2年)の陸奥国津軽郡絵図に「志らかみ_嶽」(しらかみの嶽)と表記されており、相当古くから「白神」の名称はあったものと思われる。

白神山地の自然遺産とは

白神山地(しらかみさんち)は、青森県の南西部から秋田県北西部にかけて広がっている標高1,000m級の山地(山岳地帯)のことをいいます。 白神山地は、屋久島とならんで1993年(平成5)12月、日本で初めてのユネスコ世界遺産(自然遺産)に登録されました。 そこには「人の影響をほとんど受けていない原生的なブナ天然林が世界最大級の規模で分布」(世界遺産登録理由)していることが登録理由です。
全体の面積は13万haでそのうち約1万7千ha (169.7km²) がユネスコの世界遺産(自然遺産)に登録されています]。
青森県側の面積はそのうち74%の126.3km²を占め、残る43.4km²は秋田県北西部になります。

白神山地の自然保護

世界遺産地域は、中央部の核心地域と、周辺の緩衝地域に分かれ、これらの地域は世界遺産登録時より開発を行わず、現状のまま保護されています。これらの地域には遺産登録以前からあった登山道以外には道はなく、今後も恒久的に整備されない予定です。
特に核心地域には道らしい道はなく、青森県側の核心地域の入山するには、事前に、津軽森林管理署長に入山届け出をする必要があります。秋田県側の核心地区は原則的に入山禁止です。
世界遺産登録地域は、登録前後に禁猟区に指定されています。また、白神山地世界遺産地域全域を含む17,157haは、平成16年3月1日より「国指定白神山地鳥獣保護区」に指定されました。この結果、通年禁漁はもちろん、自然の資源を必要なだけ利用してきたマタギによる狩猟が禁猟されたことから、マタギ文化が消失するという結果にもなっています。
また、世界遺産に登録前に、伐採された箇所が点在している箇所については、NPO法人 白神山地を守る会等による、種拾い→種苗活動(苗作り)→育苗→植樹活動→手入れ作業が行われており、(白神山地ブナ植樹フェスタin赤石川植樹祭・毎年6月~7月初旬頃)
多くの一般市民・小中高校生・大学生・海外からも参加者が続いています。また、企業による森づくりも続いており、黒石市の青森オリンパス株式会社さん、弘前市のキヤノンプレシジョン株式会社などの植樹祭も続いています。この様に白神山地のブナの森の復元・再生活動は続いています。

白神山地を守る会ホームページ http://preserve.shirakami.gr.jp/
白神自然学校ホームページ http://school.shirakami.gr.jp/