白神周辺の杉の材料採取がスタート

 杉の木の伐倒は冬の中に行われます。林業業者と連携して伐倒した後、重機で集約してもらい、杉の枝葉を集めるやり方を初めて実施しました。運搬する日の二日間前に雪が降ったせいもあり、重機で杉の枝葉を雪の中から取りやすいようにあげてもらい、その中から、大きな枝についた枝葉を手のこで伐り落とし、細かい枝葉はビニールの袋に入れ、大きなものは、白神自然学校で、地元のお母さん達で選別しました。
 とてもいい杉の枝葉が採取できました。どうしても杉の場合は、高い位置に枝葉がありますので、こうして業者とタイアップした取り組みでないと採取できません。
 これからはこの事業が、杉の枝を林内に残しても有機質肥料にもならないので、運び出したり活用することで、林内も綺麗になると共に、作業の省力化や危険防止にもつながるものと考えています。
 また、森の香りと言われる「フィットンチッド」(森林浴の香り)と「アレロパシー」(植物にとっては自営手段でもある防虫・防菌作用)の新たな活用を検討していく段階にもきているような気がしてなりません。
 杉をよく悪者扱いする人がいますが、全国で一番多い樹木は杉です。その香りを楽しみたいものです。

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白神周辺の杉の材料採取がスタート