2017オオバクロモジ蒸留体験ツアー報告

少し涼しいくらいのお天気でしたが、クロモジの香りを体験することを楽しみに参加した皆さんは期待に胸を膨らませ、自然学校に集合しました。青森、十和田、秋田の他、神奈川、愛知など県外からもたくさんご参加いただきました。簡単なオリエンテーションを終えると、小さな参加者も交えてワゴンに乗り込み、採集場所へと向かいました。

 採集場所は自然学校から車で30分ほど離れた場所でした。雨続きだったので道路はかなりのデコボコ道で、太い枝や大きな石に行く手を阻まれながらも、遊園地のアトラクションのようににぎやかな車内でした。最近はクマの被害が多いので、到着後、クマ対策として爆竹を鳴らしました。

 草木の生い茂った中を分け入って、クロモジの採集場所へ歩いて向かいました。採集場所には、青々としたクロモジの葉がたくさん茂っていました。どれがクロモジなのか、群生しているところをどう判断して伐採するのか、などの注意点のレクチャーを受けてから二人一組になり、40分ほど採集しました。

 自然学校に戻り、今度は蒸留の準備です。蒸留釜にクロモジの枝葉を詰めていきます。オオバクロモジというだけあり、葉のかさが多いのですが、ぎゅっと抑えるとまだまだ入ります。端の方までまんべんなく詰め込んで蓋をし、蒸留を開始しました。その間、一同は教室に戻り、水蒸気蒸留法や、クロモジ、エッセンシャルオイルについて少しお勉強をしました。今回はアロマセラピストさんの参加が多かったので、少しマニアックな話も興味深く聞いてくれていました。

 そうこうしている間にお昼ご飯の準備ができ、全員食堂へ移動し、白神グリーンカレーや鮎の釜飯定食を堪能しました。畑で採れた野菜、川で採れたお魚と、地元の食材を十分に味わうことができたのではないでしょうか。

 午後はアロマクラフトを行いました。今回はオリジナルのエコバッグを作成しました。クロモジ茶を味わいながら、スタンプやクロモジの枝を用いたアクセサリーで飾り、各自とってもカラフルで素敵な作品ができました。クロモジツアーの思い出に、活用していただければ嬉しいです。

 蒸留後のクロモジの枝葉がどのようになっているのか、初めて見る方はとても興味深そうでした。香りは抽出した後ですが、まだお茶のような爽やかな香りが枝葉から立ち上っている様子をみて、写真を撮ったり香りを嗅いだりと満喫していました。無事蒸留を見届け、お土産のクロモジ蒸留水を手に、解散となりました。半日がかりのちょこっと講座の蒸溜体験ツアーにご参加いただき、誠にありがとうございました。        (文:鎌田雪野) 

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参加者の皆さま、お疲れ様でした。当日は晴れでしたが、前の日まで雨だったので、道路事情が悪くて、小石や立木が道路をふさいだりで、びっくりされた事でしょう。また、熊の被害を考えて爆竹も驚いた事だと思います。大事なのは安全ですので、ご迷惑をおかけしました。でも皆さんとても喜んで頂きありがとうございました。是非、オオバクロモジの香りをご家庭でも楽しんで頂ければ幸いです。また、7月15日にも2回目の蒸溜体験ツアーを実施します。

2017オオバクロモジ蒸留体験ツアー報告